東京北部ユニオンと郵政非正規ユニオンに協力してくれてきた元郵政労働者の森内一郎さんが、今春退職されました。
「権利の全逓」と呼ばれた全逓労組時代から郵政民営化とJP労組になって以降組合が変質し職場が最悪の状況になってきた過程を回想する手記を寄せてくれました。

JP労組内外の中に広くある「こんな職場ではやってられない」「組合は何をしているんだ」の怒り、新たな闘う組合を作ろうと奮闘する郵政非正規ユニオンの前進のために、3回に分けて掲載します。

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▼全逓(全逓信労働組合) 郵政労働者の労働組合。1945年8月の敗戦後、労働運動が大高揚する中の46年に結成。全国の郵便局で年賀郵便など大量の郵便物の配達を止めた78年11月中旬〜翌年1月下旬の「ブツ溜めスト」など、全逓労働者は労働運動の中心部隊として闘いを展開。その後、本部は当局への屈服を進め、2004年にJPU(日本郵政公社労働組合)と改称。07年の郵政民営化に伴い、当局側の全郵政(全日本郵政労働組合)と統合し、現在のJP労組(日本郵政グループ労働組合)となった。

入局当時は仲間がしっかり団結
 長い年月務めた郵便局を退職した。在職中、本当にいろんなことがあった。入局した頃は組合が頑張っていて働きやすく、この職場に就職できて本当に良かったと思った。だが、今はこんなひどい職場でよく働けたと思う。

 私が入局したころは、まだ郵政に全逓(ぜんてい)という労働組合があり、職場に根付いてしっかり活動していた。その頃はよく昼休み集会が行われており、月に平均2、3回やっていた。組合員も平均で百人位集まり、支部の役員が職場の状況などを報告した。また、仕事の問題や当局の人権侵害問題などに対しても真摯(しんし)に骨を折って取り組み、職場の改善も当局と闘い・交渉し、実現してくれた。本当に安心して仕事ができたのである。また、組合の飲み会があると、すべての課から組合員が集まり、150人くらいが集まった。これを見て、本当に団結を感じた。
 郵便物の集配をしている仲間が交通事故を起こした時にはこういうことがあった。管理者が本人に対して、局内で謝罪放送をさせたのである。本当に許せなかった。だがこの時、組合が素早く対応した。当局への抗議文を掲示板に張り出し、さらに機関紙で抗議したのである。その機関紙は近隣の局にも送られた。これらの組合の行動をみて私はホッと安心した。

 しかし、郵政の民営化に向けて、組合破壊攻撃が始まった。1997年、当局が全逓の支部役員を他局に強制配転するという不当労働行為を行った。職場の仲間はみんな震撼(しんかん)した。全逓の影響力をなくすためにやったのである。配転は、配達区域を熟知している人を替えることで住民にとってものすごく不利益になる。また本人にとっては、新たな配達区を再度いちから覚えなくてはならないということで大変な負担となる。にもかかわらず配転を強行するのは、労働組合を破壊するため以外の何物でもない。

 同じ頃、全逓が平日に毎日発行していた機関紙の発行回数を制限した。これらのことですぐ職場がおかしくなったのではないが、その後も強制配転など当局の攻撃が続き、時間が経つにつれて徐々にひどい職場になっていった。

分断を打ち破り闘う労働組合を
 全逓つぶしによって職場環境が本当に悪化した。はっきり言って「無法地帯」だ。上司にこびを売るだけが取りえの人物が管理職に抜擢(ばってき)され、労働者へのパワハラや人権侵害がまかり通っているのである。
 こんなこともあった。全逓つぶしをやった後、管理者が真夏の暑い盛りに「勤務時間中に水を飲むな。飲んだら処分だ」と言ったのだ。そして、それを守った同僚が脱水症状で倒れたのである。当然にも、医者はその管理者を厳重に注意した。これほど人の命を無視した危険行為が行われるのは、全逓がつぶされたことで、職場でモノが言えなくなったためである。
 全逓が解散しJP労組になってからは、昼集会もやらない。全国大会に向けた支部の説明会にも10人くらいしか集まらないし、支部の総会にも集まらない。飲み会にも人が集まらない。ベースアップ・ゼロを容認するようなJP労組本部は誰も期待していないからだと思う。

 私も職場で怒り、仲間と語り、できるだけ頑張ってきたが、こんなJP労組本部は打倒し、労働者がモノを言える職場、分断を打ち破ってみんなが団結でき、労働者が働きやすい職場をつくっていくことが大切だと思う。現場の労働者が中心になった、闘う労働組合をつくっていくことが本当に必要だと思う。(つづく)

コンビニオーナーさんにとってとても決定的な報道が舞い込んできました。

コンビニ加盟店への24時間営業強制、独禁法違反の可能性…公取委指摘(読売新聞)
 公正取引委員会は2日、コンビニエンスストア各社による加盟店に対する24時間営業や仕入れの強制などが、独占禁止法違反にあたる可能性があるとの見解を示した。コンビニの取引に関する実態調査の報告書で明記した。公取委は報告書の公表に先立ち、最大手セブン―イレブン・ジャパンなど大手8社に対し、1日付で、自主的な点検とともに問題事例がある場合には是正に取り組むよう要請した。 

コンビニの24時間強制に対して、先頭で反対の声をあげてきたのが、セブンイレブン東大阪南上小阪店オーナーの松本実敏さんです。その闘いがついに実る時がきました!
松本オーナーへの契約解除撤回裁判で勝って、完全勝利を。
9月20日には東京で松本オーナーを迎えての「話を聞く会」が行われます。ぜひお集まりください。

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セブン本部の24時間営業強制に抗し、時短営業に踏み切り、コンビニ業界に変革のうねりをつくり出した東大阪の松本さん。
2019年末、客からのクレームを口実に、本部から契約解除を通告され、法廷に場を移して闘う松本さん。
9月20日上京し、波乱万丈な「コンビニ人生」を思う存分、東京のみなさんに語ります。会場からの質疑応答なども予定しています。

9.20松本実敏さんの話を聞く会
日時:9月20日(日)13:30〜
場所:ティアラこうとう・小ホール

主催:松本実敏さんの話を聞く会 実行委員会

参加費 500円

定員67名(先着順、予約可能)

●注意事項 

マスク着用をお願いします。発熱されている方・体調の悪い方は、参加をお控えください。

コロナ感染を鑑み、定員以上は会場に入れません。遠方から来られる方は予約をおすすめします。(予約は下記メールアドレスまで)

コロナ感染の影響などにより、プログラム変更等の可能性があります。直前にコンビニ関連ユニオンのHP(konbiniworker.org)をごらんください。

●オンライン参加も受け付けています
今回の企画ではZOOMを使ってのネット配信も予定しています。
オンライン参加希望の方は、お名前・肩書などを明記の上、下記メールアドレスにご連絡ください。
担当者より、参加URLを送付いたします。

●問い合わせ
070-5549-6770(事務局)
bohemian1258@gmail.com

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コロナ感染が拡大した3月以降、感染防止対策に費やした人員と装備・改修などで全国どの病院でも減収となり、それが労働者への犠牲に転嫁されています。

東京女子医大でボーナスゼロ、400人の看護師(全体の2割)が病院を辞めると表明するという国会質問やマスコミ報道が相次ぐ中、「コロナ賃下げは絶対許さない!」とのストライキが7月10日、千葉県船橋市にある船橋二和病院で行われ、大反響になっています。私たち東京北部ユニオンも県庁前での支援行動などに参加しました。

まず、二和病院労組の報告記事を紹介します。(二和病院労組フェイスブックより)

7月10日ストライキ決行
組合員は一団となって終日行動しました。
市役所、県庁申し入れ、道々訴えながらやってきました。

東京女子医大の「夏季一時金ゼロ」で退職せざるを得ない400人の悔しい気持ちも込めて。
更に、全国の医療労働者に「辞めずに労働組合作って一緒に闘おう!」と、届くように。

ビラの受け取りもよく、電車の中でも、市役所や県庁でも守衛さんがビラくださいとやってきたり、ほんの短期間の空き時間に街宣をしただけで、話をする人も何人もいました。

コロナによる医療機関の大幅減収を頑張って働いてる労働者のボーナスカットで穴埋めするのは間違ってる!
医療は社会保障だ!

私たちは新しいスタートラインに立ちました。

以下、一緒に参加した仲間の報告です。
(画像は、船橋二和労組のフェイスブックより)

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一時金1・5か月等を要求する二和病院のストライキに行ってきました。
飯田執行委員長が当日オペで不在、準備期間も短く大変な中で組合員が討論し、作り上げたストライキは本当に感動的でした。

女子医大で退職せざるを得なかった看護師の悔しさも含めて、コロナ禍での医療破壊、医療労働者への犠牲転化に対し、もう我慢も限界だ、医療・介護を社会保障として国や市は責任とれ、という渾身の闘いになったと思います。


ストに立ったのは委員長を除く医師、看護師など8名。
動労千葉、ちば合同労組、一陽会労組、泉陽会労組、東京北部ユニオンなど20名ほどが支援で集まりました。

組合員はみんな白衣で、表が「コロナで賃下げ許さない!」「安全な医療ができる人員よこせ!」「公立病院の統廃合絶対反対!」、裏が「スト決行中!」のゼッケンを装着。
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ぼくは午後からの参加でしたが、組合員は病院での朝ビラから船橋市庁舎、お昼に病院前でストライキ集会をしてから千葉県庁に、それぞれ申し入れを行いました。
 

すごかったのは、駅から庁舎までの移動中、さらには電車の中まで、ビラを手に、ずっと白衣とゼッケンでストをアピールをしていたこと。
歩道ではマイクでアピールやコール。「給料さげるな!」「人員増やせ!」「過労じゃ命を守れない!」と。完全にデモです! 道行く人から圧倒的な注目でした。街頭アピールでは、他の病院の看護師さんと話になって、連絡先を交換する場面もあったとのこと。
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県庁前では組合員がひとり一人マイクを手にアピールしました。「今日がボーナス支給日でしたが(0・9か月で)がっかり」「必死に働いてきたのに減収をボーナスで穴埋めはひどい」「コロナで明らかになったのは医療・介護は社会保障だということ」「初めてのストで不安だったが、支援に勇気づけられる」と発言していました。

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記者会見には『女性自身』の記者や医療関係を調べている記者の方々が来てくれました。
柳沢書記長がストを報告し、質問にはみなさんで答えていましたが、印象に残ったのは、ストライキに至ったやむにやまれぬ思いと、コロナ禍で医療を医療として取り戻さないといけないという決意です。

「どの病院も減収で、ボーナス出ないと思っているから、カットも仕方がないという雰囲気もある。でもやっぱりおかしい。命かけて患者を診てきた。0・9か月でいいと黙っていたらどこまでもいく。日本中の病院が減収になっているが、なんで私たちのボーナスで埋めないといけないのか。少数組合だが、仕方がないという職場の雰囲気を変えたい。医療は社会保障、赤字黒字ではなく、当たり前の医療の姿を取り戻したい」

「去年、ボーナスは史上最低1・0か月で『これじゃ展望ない』と大量に辞めた(70名も!)」「辞める人が出たのがコロナの直前。4月に1病棟、急性期病棟が閉鎖になった。やるべきことができなくなる。20年働いて初めてのこと。給料が減ると辞める。辞めると医療が縮小する。だからストなんです。ストやりたいわけでなく。だけど今回はやった」

「仕事に穴をあけることになるので、職場の仲間に言うのは勇気がいったが、『がんばって』という声が思いのほか多かった」

「東京女子医大の許しがたい状況。400名の代わりに、悔しい思いを、代わりに声を上げて、あきらめないで声を上げようと訴えたい」
ストは状況を見ながら第2波、第3波も考えているそうです。

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二和病院労組のストライキは、第1波を超えるコロナの波を迎えながら、「医療体制に余裕」などと恥知らずに言っている安倍や小池、西村に対し、すべての医療現場の思いと怒りを体現したストライキになりました。街頭での反応も含め、他に波及する展望も切り開いています。
柳沢書記長は、小池の都立病院つぶしへの怒りも語っていました。本当に勇気づけられました。東京でもこの闘いと連帯し、続く闘いをつくっていきましょう。

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→こちらからチラシPDFダウンロード
7月26日(日)江戸川総合文化センターで行われる労働者集会にぜひ参加を!
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都立病院の独立行政法人化を止めよう!
「都立病院潰すな」署名を取り組んでいます。
→こちらから署名用紙ダウンロード

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