4月3日、池袋駅前の早稲田アカデミー本社で行われた入社式・山本豊社長の社長講和に対して、「障害者雇用Kさん解雇を撤回しろ」の行動を16人で直撃しました。
(株)早稲田アカデミーが入る、池袋駅西武南口前の「ダイヤゲート池袋」ビル前では、「Kさんの解雇を撤回しろ」のビラが100枚以上配布できました。
入社式に来た新入社員も受け取ってしっかり読んでいました!
解雇当該のKさんがマイクを取って訴えました。
「私は障害者雇用として、職場の人にも支えられ、一生懸命働いてきました。部長課長が代わってからつらい思いもしながら3年近く。
それなのに、いきなり『業務に堪えられない』として雇止め解雇です。障害者雇用でそんなことが理由になりますか? 聞いた誰もが『障害者雇用なのに、理解ができない』と言ってくれました。
私は、これからも闘い抜きます。山本社長は出てこい!」
■障害者雇用の労働者にこんな仕打ちはありえない!
Kさんは、うつ病を患い障害者雇用で3年間無欠勤で働きながら、障害者雇用を超える内容・業務量の改善、健康被害に対する補償などを訴え続け、2月に組合加入して団体交渉を申し入れました。
早稲田アカデミーは団体交渉に応じると回答し、3月3日に団体交渉を設定しておきながら、それを待たずに雇止め予告通知を精神障害者2級で睡眠障害を持つKさんにいきなり内容証明郵便物で送りつけてきたのです。この行為は、障害者雇用の労働者に対する企業の対応として常軌を逸していると言わざるを得ません。
雇止め予告通知では、「貴殿が自立して業務遂行ができるよう当社において相応の支援及び指導等を行った」が、「精神または身体の障害により業務に堪えられないと認められる」ことを「雇用契約を更新しない理由」としています。
しかし、「相応の支援及び指導」が欠けていることをこそ、Kさんは再三訴えてきたのです。労働組合に加入し、今後の労働環境改善について団体交渉を行おうとしたところに、その論議を拒絶し雇止め通知を出すとは、言語道断です。労働組合に加入することをもってする解雇(不利益扱い)の不当労働行為です。絶対に許すことはできません!
■障害者雇用の労働者を使い捨てにするな!
障害者雇用促進法は、事業主は「障害者である労働者が有為な職業人として自立しようとする努力に対して協力する責務を有するものであって、その有する能力を正当に評価し、適当な雇用の場を与えるとともに適正な雇用管理を行うことによりその雇用の安定を図るように努めなければならない」(第5条)と定めています。
雇い止め通知では「精神または身体の障害により業務に堪えられないと認められる」ことを理由としています。しかし、障害者雇用促進法が規定する立場から見れば、仮に一部の業務ができないからといって、「業務に堪えられない」とは絶対に言えないはずです。
これについて団体交渉で「他部署への異動は検討したのか?」の問いに、会社は「していません」。また「円滑な業務遂行する努力する姿勢を示さなかった」(雇止め理由通知書)について「では、それについて指摘をしたのか?」「指導はしたのか?」の問いにも、いずれも「していません」。
会社側は、違法不当な解雇を撤回するべきです!
■Kさん解雇は、全ての障害者、労働者にかけられたものです
Kさんは、雇止め予告通知を受けた後も、心身に大きなダメージを受けながら、3月31日の雇止めの日まで、気丈に通常勤務を続けてきました。
早稲田アカデミーは、Kさんに与えた心身への打撃の大きさを自覚しているのでしょうか? Kさんがどれほど過重な労働と責任を強いられてきたのか理解しているのでしょうか? 名の知れた教育産業の会社として、恥を知るべきです!
Kさんへの解雇は、障害を抱えながら生きるために必死で働くすべての障害者、そしてすべての労働者にかけられたものです。私たちは、Kさん雇止め解雇を撤回させるために全力で闘います。
早稲田アカデミーは、直ちにKさんへの雇止め予告通知を撤回し、謝罪しろ!
ぜひ一緒に声をあげてください。
★労働相談★(東京北部ユニオン)
電話 03-6914-0487
メール tokyohokubu-union@yahoo.co.jp
※いつでも電話をください!