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6月26日、池袋で人材派遣大手のH社傘下のS社での時限ストライキが行われました。ちば合同労組による6月末雇い止め撤回の抗議の社前行動に、私たち東京北部ユニオンも合流して共にたたかいました。

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ちば合同労組のAさんが働いてきたS社の職場は、H社本社ビルの中!
池袋駅東口からすぐです。

新型コロナ感染拡大による影響で解雇や雇い止め、派遣切りが激増しています。S社は、インバウンド関連のコールセンター業務が減少したことを雇い止めの理由としていますが、有期雇用の契約社員を業務量に応じて増減させればよいとしか考えていないのです。
3月末にも20人の労働者を雇い止めし、さらにまた6月末で雇い止めを強行! 絶対に許せません。
S社は、企業としての〝雇用責任〟についてはほとんど考慮することなく、有期雇用労働者を雇用の調整弁としてしか考えていないのです。

ちば合同労組が6月26日に行なった団体交渉では会社側弁護士が「3か月の有期雇用であり業務がなくなったから雇い止めになるのはアンラッキーだがあきらめてくれ」と主張したそうです。

私たち労働者は、ねじくぎなどの部品じゃない! 血の通った、家族も生活がある労働者をなんだと思っているんだ!
土砂降りの中でのスト支援行動でしたが、当該の組合員も元気に闘いぬきました。ちば合同労組と私たち東京北部ユニオン・東京西部ユニオンも連帯を込めて傘をさしてビラをまき声をあげました。

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タクシー労働者で自らも不当解雇経験のある藤井副委員長は、マスコミでも話題になった「ロイヤルリムジン」での600人全員の解雇に対して複数の組合が立ち上がり、解雇を撤回させたことを報告し、当該組合員にエールを送りました。
「ロイヤルリムジン」での解雇は当初「休業補償よりも失業保険の方が労働者のため」「事業が上向きになったら再び雇う」との社長の言葉が肯定的にネットで拡散されましたが、真っ赤なウソでした。
再雇用を前提にしての失業保険給付などできませんし、雇用努力もしない一方的解雇は「整理解雇4要件」も完全に踏み外した暴挙でした。

いま、新聞が報じているだけでも数万人の労働者がコロナ感染の中での解雇・雇止め、失業の脅威にさらされていますが、その多くが「ロイヤルリムジン」や今回のS社と同じく、デタラメな不当解雇です。
ただただ企業の利潤のための一方的な解雇に「仕方ない」とガマンする必要などありません! 今回団交とストに立ち上がった当該の労働者のように声を上げていきましょう。

今回のストライキ行動は、池袋駅直近にある大手人材派遣会社H社の本社ビル前で解雇・雇い止め反対を訴える社会的に大きな意義があります。ストをたたかった当該組合員とちば合同労組に敬意を表するとともに、なんとしても解雇撤回をかちとるために共に闘っていきたいと思います。


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